第1回 食物アレルギーって何だろう?
- yuinokainpo
- 6月4日
- 読了時間: 4分

はじめに
近年、食物アレルギーを持つ子どもは増加しており、学校や保育園、学童保育などでもアレルギーへの対応が欠かせなくなっています。
一方で、
「何に気を付ければいいの?」
「アナフィラキシーって何?」
「学校や学童にはどう伝えればいいの?」
など、不安や疑問を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本シリーズでは、全10回にわたり、食物アレルギーの基礎知識から日常生活での注意点、学校との連携方法、緊急時の対応までを分かりやすくお伝えします。
必要以上に怖がるのではなく、正しい知識と備えによって、お子さんが安心して食事を楽しめるよう一緒に学んでいきましょう。
食物アレルギー全シリーズ一覧
第1回 食物アレルギーって何だろう?
第2回 食物アレルギーの症状を知ろう
第3回 アナフィラキシーってどんな状態?
第4回 今増えているナッツアレルギー
第5回 食品表示の見方を知ろう
第6回 外食・旅行で気を付けたいこと
第7回 学校・学童・習い事への伝え方
第8回 エピペン®を知っていますか?
第9回 アレルギーの子どもの心を守ろう
第10回 アレルギーがあっても食事は楽しめる
※本シリーズは、厚生労働省、消費者庁、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、文部科学省等の公表資料を参考に作成しています。
第1回 食物アレルギーって何だろう?
~正しく知ることが安全への第一歩~
近年、食物アレルギーを持つ子どもは決して珍しくなくなりました。学校や保育園、学童保育などでも、日常的にアレルギーへの配慮が行われています。
しかし、「好き嫌いとは何が違うの?」「少しくらいなら大丈夫なのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
食物アレルギーとは、本来は体を守るはずの免疫の働きが、特定の食べ物に対して過剰に反応してしまう状態です。体が食べ物を「有害なもの」と誤って判断し、さまざまな症状を引き起こします。
症状は人によって異なります。
例えば、
・口の周りが赤くなる
・じんましんが出る
・皮膚がかゆくなる
・目がかゆくなる
・咳が出る
・おなかが痛くなる
・吐いてしまう
などがあります。
さらに重症になると、複数の臓器に症状が現れる「アナフィラキシー」を起こすことがあります。アナフィラキシーは短時間で急激に症状が進行し、呼吸困難や血圧低下など命に関わる状態になることもあります。
食物アレルギーの原因となる食品はさまざまですが、子どもでは鶏卵、牛乳、小麦が多く見られます。また近年は、くるみによるアレルギー患者の増加が報告されており、2023年には「くるみ」が食品表示法上の特定原材料に追加されました。
重要なのは、食物アレルギーは好き嫌いや甘えではないということです。
また、以前は問題なく食べられていた食品でも、ある日突然アレルギー症状が現れることがあります。そのため、「今まで大丈夫だったから大丈夫」とは限りません。
一方で、必要以上に怖がる必要もありません。
最近では診断方法や治療方法が進歩し、多くの子どもたちが適切な管理のもとで安全に生活しています。保護者や周囲の大人が正しい知識を持ち、必要な配慮を行うことで、子どもたちは安心して学校生活や家庭生活を送ることができます。
もし食後に気になる症状が見られた場合は、自己判断で食事制限を行うのではなく、小児科やアレルギー専門医へ相談しましょう。正確な診断によって、必要な対応と不要な制限を区別することができます。
食べることは、本来とても楽しいものです。
このシリーズでは、食物アレルギーの基礎知識から、家庭でできる対策、学校や学童との連携、緊急時の対応までを分かりやすくお伝えしていきます。
お子さんとご家族が安心して食事を楽しめるよう、一緒に学んでいきましょう。
ワンポイント
初めて食べる食品は、体調の良い日の昼間に少量から試すことをおすすめします。
特にナッツ類は少量でも強い症状が出る場合があります。万が一の際に医療機関を受診しやすい時間帯を選ぶことで、より安全に確認することができます。
参考文献・参考サイト
■ 厚生労働省 アレルギーポータル
■ 消費者庁 食物アレルギー表示制度
■ 日本アレルギー学会
■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み
■ 消費者庁 「くるみ」の特定原材料追加について
次回予告
第2回「食物アレルギーの症状を知ろう」~見逃したくない体からのサイン~

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