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R7トミファオープンファクトリー工場見学リポート

トミファ缶バッチ
トミファ缶バッチ

学童保育 結の家 夏の特別体験

はじめに

7月31日から8月1日にかけて開催された「R7トミファオープンファクトリー」1日目と2日目に、結の家藤ノ木と結の家あきよしの子どもたちと一緒に参加してきました。今回は富山市内の4つの企業を訪問し、普段は見ることのできない「ものづくりの現場」を肌で感じる貴重な体験をしました。

子どもたちの好奇心に満ちた表情と、工場で働く方々の温かいお迎えが印象的な2日間でした。


【7月31日】1日目の工場見学

コンチネンタル社屋前
コンチネンタル社屋前

コンチネンタル「てつラボ」体験記

訪問時間:10:00~11:30 場所:富山市水橋沖


「やわらかい鉄工所」の驚き

コンチネンタル社に到着すると、子どもたちは工場の大きさに圧倒された様子でした。「鉄ってこんなに曲がるの?」「機械がこんなに大きいなんて!」という驚きの声があちこちから聞こえてきます。

工場見学では、鉄を「切って、曲げて、くっつける」工程を間近で見学。ピカピカに整理整頓され、エアコンの効いた快適な工場内で、迫力満点の機械が動く様子に、子どもたちは食い入るように見つめていました。


オリジナルランタンづくり

ワークショップでは、ファクトリーアドベンチャー~工場に眠る秘宝を探せ~の物語の世界で繰り広げられる冒険に挑戦! 3つのミッションをクリアして世界にひとつだけのオリジナルランタンを製作。子どもたちは真剣な表情で金属加工と組み立てに挑戦し、「僕のランタン、家で使うんだ!」「お母さんに見せる!」と完成した作品を誇らしげに見せてくれました。

宝箱オープン
宝箱オープン

子どもたちの感想

  • 「機械がすごく大きくてびっくりした」

  • 「鉄でランタンが作れるなんて知らなかった」

  • 「工場の人たちが優しく教えてくれた」



タカノギケン見学体験

訪問時間:14:00~16:00 場所:富山市八尾町


最先端技術との出会い

午後は八尾町のタカノギケンを訪問。電子部品製造の現場では、普段目にすることのない精密な作業工程を見学することができました。

「この小さな部品が、みんなが使っているゲーム機やスマートフォンにも入っているんだよ」という説明に、子どもたちは目を丸くして驚いていました。グローバルに展開する企業の技術力の高さを、肌で感じることができました。


金型を使ったネームプレート作り

ワークショップでは、金型を使ったオリジナルネームプレート作り。「選んで!並べて!組立てて!」の工程を通じて、ものづくりの楽しさを体験しました。

自分の名前が入ったプレートが完成すると、子どもたちは「すごい!本当にできた!」と歓声を上げていました。

プレス機でネームプレート制作中
プレス機でネームプレート制作中

子どもたちの感想

  • 「小さな部品でも、とても大切な役割があることがわかった」

  • 「金型って初めて見たけど、面白い!」

  • 「こんな技術が富山にもあるんだね」



【8月1日】2日目の工場見学


興和電機システム見学

訪問時間:11:00~12:00 場所:富山市町村


制御盤との初対面

2日目最初の訪問先は興和電機システム。「制御盤」という電気製品について学びました。普段は見ることのない産業用の電気機器に、子どもたちは興味深々。

「この制御盤が、エレベーターや工場の機械を動かしているんだよ」という説明を聞いて、「すごい!縁の下の力持ちなんだね」と感心する子もいました。


真剣に説明を聞く姿
真剣に説明を聞く姿

電線でランプを光らせよう

ワークショップでは、部品と部品を電線でつなげて、ランプを光らせたり、ブザーを鳴らしたり、ファンを回したりできるミニ制御盤の工作体験。電気の仕組みを学びながら、自分の手で回路を作る楽しさを味わいました。

ランプが光った瞬間の子どもたちの笑顔は、とても印象的でした。

ミニ制御盤工作
ミニ制御盤工作

子どもたちの感想

  • 「電気の仕組みが少しわかった気がする」

  • 「制御盤って、とても大切な仕事をしているんだね」

  • 「ランプが光った時、すごく嬉しかった」



ハナガタ見学体験

訪問時間:13:30~15:00 場所:富山市横内


一貫生産の迫力

最後の見学先はハナガタ。「鉄板一枚から機械が出来上がるまで」の全工程を見学できる、まさに圧巻の体験でした。

包装機械の一貫生産現場では、子どもたちは「こんなふうに機械ができるんだ!」と驚きの連続。オーダーメイドで一品一様の機械を作る技術力に、引率した私たちも感動しました。


シュリンク包装体験

ワークショップでは、実際の包装機を使ったシュリンク包装体験。「あ!これ、本屋さんで見たことある!」「こうやって包装されているんだね」と、身近な商品の製造工程を理解することができました。

富山の銘菓を自分たちの手でシュリンク包装し、キレイに包装された商品を手に取った子どもたちの「すごい!きれいに包装できた!」という声が聞こえてきました。

シュリンク包装の実演中
シュリンク包装の実演中

子どもたちの感想

  • 「機械がこんなふうに作られているなんて知らなかった」

  • 「普段見ている商品の裏側がわかって面白かった」

  • 「富山の技術ってすごいんだね」



引率者として感じたこと


子どもたちの成長

2日間の工場見学を通じて、子どもたちの様々な成長を感じることができました。

好奇心の開花 普段は見ることのできない「ものづくりの現場」に触れることで、子どもたちの好奇心が大きく刺激されました。「なぜ?」「どうして?」という質問が次々と生まれ、学ぶ意欲の高さを感じました。

感謝の気持ちの芽生え 身の回りにある製品が、多くの人々の努力と技術によって作られていることを知り、「ありがとう」という気持ちを自然に表現する子どもたちの姿が印象的でした。

地域への愛着 富山県内の企業が世界に誇る技術を持っていることを知り、「富山ってすごいね」「僕たちの町にこんな会社があるんだ」という地域への誇りを感じる発言が多く聞かれました。


企業の皆様への感謝

各企業の担当者の皆様には、子どもたちのために特別な配慮をしていただき、心から感謝しています。

  • 子どもの目線に合わせた丁寧な説明

  • 安全に配慮した見学コースの設計

  • 体験しやすいワークショップの準備

  • 温かいおもてなしの心

どの企業でも、子どもたちを温かく迎えていただき、ものづくりの素晴らしさを伝えていただきました。



まとめ

今回のR7トミファオープンファクトリー工場見学は、子どもたちにとって忘れられない夏の思い出となりました。


学んだこと

ものづくりの価値 手に取る製品の背景には、多くの人々の知恵と努力があることを実感しました。

技術への敬意 日本のものづくり技術の高さと、それを支える職人の皆様への敬意を深めました。

地域の宝 富山県内にある素晴らしい企業と技術が、地域の宝であることを再認識しました。


これからに向けて

この体験を通じて芽生えた子どもたちの興味や関心を、今後の学童保育活動でも大切に育てていきたいと思います。

  • 科学実験や工作活動の充実

  • 地域産業についての学習機会の創出

  • ものづくり体験の定期的な実施

子どもたちが「将来はものづくりの仕事がしたい」と言ってくれた時、今回の工場見学が大きなきっかけになったのだと確信しています。


最後に

R7トミファオープンファクトリーの関係者の皆様、4つの企業の皆様、本当にありがとうございました。子どもたちの心に残る素晴らしい体験をさせていただきました。

また、一緒に参加した子どもたち、そして保護者の皆様にも感謝いたします。みんなで作った夏の思い出を、これからも大切にしていきたいと思います。


来年もまた、このような素晴らしい機会があることを心から願っています。

学童保育結の家 スタッフ一同 2024年8月

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