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雨上がりの芋掘り体験

学童保育結の家の子どもたちが、2025年9月20日(土)、藤木地内の畑で「さつまいも掘り体験」を行いました。


収穫したサツマイモを前に
収穫したサツマイモを前に

当日の朝は小雨が降っていましたが、農家さんと職員2名が事前に畑に入り、芋のつるの処理をして準備を整えてくださいました。雨がやむと、残りの職員4名が子どもたち10名と保護者の方々を引率して畑へ向かいました。


今年の品種は ベニハルカ。掘り始めると、大きなおいもやかわいい形のおいもが次々と姿を現し、子どもたちは大喜び! 「見て見て!」とおいもを掲げる子、親子で力を合わせて土を掘り進める姿など、笑顔あふれる体験の時間になりました。


つるが茂った状態
つるが茂った状態

一方で、出てきたミミズや幼虫に夢中になり、じっくり観察を始める子も。掘る楽しさだけでなく、自然の中での小さな発見から興味を広げる様子は、まるで未来の昆虫学者のようでした。


ところで、今回掘ったベニハルカは、比較的新しい品種で「ねっとり系」の代表格とも言われています。強い甘みとしっとりした食感が特徴で、焼き芋にすると蜜が出るほど甘くなります(1)。さらに保存性にも優れ、時間をかけることで糖化が進み、甘さが増していきます(1)

楽しい芋ほりタイム
楽しい芋ほりタイム

収穫したさつまいもは、掘った直後よりもしばらく保存してから食べると甘みが増すと言われています。これは、さつまいもに含まれるデンプンが保存中に酵素(アミラーゼ)の働きで分解され、麦芽糖などの糖分に変わっていくためです(2)


保存の目安としては、掘ってから 2週間ほど経つと甘みが増し始め、1か月程度で食べごろ になります。新聞紙に包んで風通しのよい冷暗所に置けば、状態がよければ 1〜2か月程度 美味しさを保つことができます(3)。冷蔵庫に入れると低温障害を起こしやすいため、常温保存がおすすめです(3)


おすすめの食べ方

寝かせて甘みが増したベニハルカは、焼き芋にすると蜜があふれるような濃厚な味わいになります。また、大学いもや天ぷらにすると外はカリッと、中はしっとり甘く仕上がります。さらにスイートポテトやケーキなどお菓子作りにもぴったりで、子どもたちと一緒に楽しめるおやつ作りに最適です。


ベニハルカ
ベニハルカ

雨上がりのやわらかい土に触れながら、子どもたちは「食べ物を収穫する喜び」と「自然の不思議さ」を体いっぱいに感じ取ってくれたようです。親子で協力し合い、友達と見せ合いながら過ごした時間は、きっと思い出として残っていくことでしょう。


掘ったさつまいもは、少し寝かせてからご家庭でより一層美味しく味わっていただければ嬉しいです。ご協力くださった農家さん、そして参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


参考出典(ウェブサイト)2025年9月22日取得

(1) 農研機構「サツマイモ新品種紹介:ベニハルカ」https://www.naro.go.jp/collab/breed/0100/0102/001374.html

(2) 野菜科学研究会「野菜図鑑 さついも編」https://vegetablescience.org/vegetable/119

(3) 農林水産省「サツマイモを育ててみよう/収穫と貯蔵」https://www.maff.go.jp/j/kids/agri/satuma/s04.html

 
 
 

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