「熱中症から子どもを守る10のヒント」第3回|朝ごはんは予防の第一歩!―体温を整える朝の習慣
- yuinokainpo
- 6月25日
- 読了時間: 2分

第3回(全10回)
朝ごはんは「一日のエネルギー源」として知られていますが、実は熱中症の予防にも大きな役割を果たしています。暑さで食欲が落ちる夏場こそ、しっかり朝食をとることが大切です。
今回は、なぜ朝ごはんが熱中症対策になるのか、そして忙しい朝でもできる工夫についてお伝えします。
朝ごはんがないと、熱中症になりやすい?
私たちの体は、食事をすることで体温を調整したり、水分・塩分を補給したりしています。特に朝ごはんを抜くと、以下のようなリスクが高まります:
エネルギー不足で汗をかきづらくなり、熱がこもる
水分・塩分が不足したまま活動を始める
脳への血流が減り、ぼーっとしやすくなる
つまり、「朝ごはん抜き+暑い環境での活動」は、子どもにとって非常に危険な組み合わせなのです。
忙しい朝でも簡単に!熱中症予防におすすめの朝食例
夏場はさっぱりしたものや、冷たくてのど越しのよいメニューが食べやすい傾向にあります。以下のようなものでも十分に効果があります。
食材 | 効果 | メニュー例 |
ごはん+みそ汁 | 水分・塩分・糖分の補給 | おにぎり+具だくさんみそ汁 |
果物 | 水分・ビタミン補給 | スイカ、バナナ、みかん |
乳製品 | エネルギー・たんぱく質補給 | ヨーグルト、チーズ |
みそ汁は特に「水分+塩分+栄養」が一度に摂れる万能メニューです。冷蔵庫で冷やして「冷やしみそ汁」にするのもおすすめです。
一緒に食べる習慣がカギ
「子どもが朝ごはんを嫌がる…」という声もよく聞きます。そんなときは、保護者も一緒に食卓に座ってみましょう。食べることが習慣化すれば、自然と朝の体調も整ってきます。
また、前日の夜に簡単な下ごしらえをしておくことで、朝の準備がグッと楽になります。
まとめ
「暑さに強い子ども」は、朝から体の準備ができている子どもです。朝ごはんをしっかりとることは、熱中症から体を守る最初の一歩です。次回は「服装や持ち物を見直して、体の熱を逃がす工夫」についてご紹介します。
参考文献(情報取得何れも2025年6月22日)
文部科学省「早寝早起き朝ごはん」推進運動 https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/__icsFiles/afieldfile/2020/1324879_1.pdf
環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」 https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php