令和8年度「社会に学ぶ14歳の挑戦」(学童保育でのキャリア教育体験)
- yuinokainpo
- 2 日前
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~中学生と子どもたちが少しずつ近づいた5日間~

はじめに
令和8年6月29日から7月3日までの5日間、「結の家藤ノ木」と「結の家あきよし」で、富山県のキャリア教育事業「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」の中学生を受け入れました。
今年度参加してくれたのは、結の家藤ノ木5名、結の家あきよし5名の合わせて10名です。子どもたちとの自由遊びや宿題のサポート、おやつの準備、片付け、帰ってきた子どもたちの受け入れなど、学童保育のさまざまな仕事を体験してもらいました。
「社会に学ぶ14歳の挑戦」とは
「社会に学ぶ14歳の挑戦」は、中学2年生が地域の企業や施設などで5日間の職場体験やボランティア活動を行う取り組みです。
学童保育での体験では、子どもたちと楽しく遊ぶことはもちろん、安全に過ごせるよう周りを見ること、一人ひとりに合わせて声をかけること、職員と協力して行動することなども大切になります。
中学生にとっては、普段あまり接することのない小学生と関わりながら、働くことの楽しさや難しさを知る機会となりました。
【参考】令和7年度「社会に学ぶ14歳の挑戦」
【参考】令和6年度「社会に学ぶ14歳の挑戦」

5日間の活動記録
1日目(6月29日):緊張しながらのスタート
初日は、中学生も子どもたちも少し緊張した様子でした。
子どもたちの近くには行ってみるものの、「どうやって話しかけたらいいんだろう」と戸惑い、立ち止まってしまう姿も見られました。
そこで職員が座る場所を作ったり、「一緒に遊んでもいい?」と声をかけてみるよう伝えたりしました。
自己紹介で好きなゲームの話が出ると、子どもたちからも「ぼくも自己紹介したい!」という声が上がり、少しずつ会話が始まりました。

2日目(6月30日):自分から声をかけてみよう
2日目になると、中学生から子どもたちへ声をかける姿が増えてきました。
一人で遊んでいる子や宿題に困っている子に声をかけたり、おやつの前に一緒に片付けをしたりと、少しずつ周りを見ることができるようになりました。
結の家あきよしでは、収穫したナスを持ち帰る子を決めるじゃんけん役を中学生にお願いしました。職員が最初のきっかけを作り、その後は中学生に任せると、子どもたちと一緒に盛り上がることができました。
3日目(7月1日):子どもたちからも誘われるように
3日目頃には、子どもたちの方から「一緒に遊ぼう」と声をかける場面が増えてきました。
複数の子から同時に誘われ、どうしたらよいか困ることもありましたが、順番を決めたり、みんなで一緒に遊んだりする方法を職員と考えました。
また、子どもを抱き上げることや、ドッジボールをしている場所に座り込むことなど、安全について考える場面もありました。
「危ないから駄目」と伝えるだけでなく、なぜ危ないのかを具体的に説明することで、中学生も納得し、その後の行動を変えていました。

4日目(7月2日):子どもの気持ちに寄り添う
4日目には、子どもたちとの信頼関係も深まり、中学生が自然に学童の中へ溶け込んでいました。
雨の日には、1年生がカッパを脱ぐのを手伝ったり、濡れたランドセルを拭いたりする姿が見られました。
結の家あきよしでは、ドッジボールがうまくできず落ち込んでしまった子に、中学生が優しく声をかける場面がありました。
職員はすぐに代わって対応するのではなく、中学生の関わりを見守り、必要なところだけを手助けしました。中学生と職員が一緒になって、子どもの気持ちを支える場面となりました。

5日目(7月3日):笑顔と「ありがとう」の最終日
最終日、結の家藤ノ木では中学生が中心となってビンゴ大会を開きました。
景品も中学生が用意し、低学年の子にも分かるようにルールを説明しながら、大きな声で進行してくれました。会場は大いに盛り上がり、時間内に無事終えることができました。
結の家あきよしでは、子どもたちが折り紙で作った作品を中学生にプレゼントしました。
最後には、中学生から5日間の感想を伝え、子どもたちからも感謝の言葉が贈られました。お互いに「ありがとう」を伝え合う、温かい最終日となりました。

中学生の率直な声
体験後のアンケートでは、子どもたちとの関係が日ごとに変わっていったことが分かりました。
初めは会話が続かなかったり、緊張して笑顔が少なかったりしたものの、自分から話しかけることで、子どもたちの方からも声をかけてもらえるようになったという感想がありました。
また、子どもたちから頼られたり、「先生」と呼ばれたりしたことから、自分が役に立てたと感じた中学生もいたようです。
一方で、アンケートに回答した生徒9名のうち6名が、体験時間を「短い」と回答しています。
・「もっと子どもたちと関わりたかった」
・「外遊びもしてみたかった」
・「自分たちで行事を企画してみたかった」
といった声もありました。
子どもたちと仲良くなり、活動が楽しくなったからこそ、「もう少しやってみたい」と感じたのかもしれません。
仕事についての気づき
5日間の体験を通して、中学生たちは、学童保育の仕事が単に子どもと遊ぶだけではないことにも気づいたようでした。
子どもが安全に過ごせるよう周囲を見ること、玄関が混雑しないよう声をかけること、子どもの見本となる行動をすることなど、さまざまな責任があります。
子どもたちと関わる楽しさだけでなく、働くことの大変さや、安全を守る仕事の大切さも感じてもらえたのではないでしょうか。
職員が見た中学生の成長
積極性の向上
初日は戸惑っていた中学生も、日を追うごとに自分から子どもたちへ声をかけられるようになりました。
周りを見る力
目の前の子だけでなく、一人で過ごしている子や宿題に困っている子にも気づき、関わる姿が増えていきました。
責任感の芽生え
遊びだけでなく、片付けや生活の手伝い、安全への配慮など、自分にできる役割を考えて行動するようになりました。
職員の関わり方も、初めは中学生と子どもたちの間に入ってきっかけを作り、慣れてきた後は少し離れて見守る形へと変わっていきました。
学童保育での学び
中学生たちは5日間を通して、子どもたちとの関係は、ただ待っているだけではなかなか生まれないことを体験しました。
自分から声をかけ、相手の様子を見ながら関わり方を工夫することで、少しずつ会話や笑顔が増えていきました。
子どもたちにとっても、身近なお兄さん、お姉さんと過ごす時間は新鮮だったようです。普段とは違う遊びや会話を楽しみ、中学生が来るのを心待ちにする姿も見られました。
中学生が子どもたちを支え、子どもたちの反応が中学生の自信につながる。お互いが少しずつ成長した5日間だったと思います。
地域で育む「生きる力」
初日は緊張していた中学生たちが、最終日には自然に子どもたちの輪に入り、自分たちで活動を進める姿を見せてくれました。
参加してくれた中学生の皆さん、5日間本当にお疲れ様でした。
「学童保育 結の家」では、これからも地域の子どもたちがさまざまな世代の人と出会い、互いに学び合える機会を大切にしていきます。
今回の経験を、次年度の「14歳の挑戦」にもつなげていきたいと思います。
【参考】令和7年度「社会に学ぶ14歳の挑戦」
【参考】令和6年度「社会に学ぶ14歳の挑戦」


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