第9回 アレルギーの子どもの心を守ろう
- yuinokainpo
- 6月12日
- 読了時間: 3分

第9回 アレルギーの子どもの心を守ろう
~食べられないつらさに寄り添うために~
これまでのシリーズでは、食物アレルギーの症状や対策についてお伝えしてきました。
しかし、食物アレルギーは体だけの問題ではありません。
実は、子どもたちの心にも大きな影響を与えることがあります。
例えば、
・みんなと同じものが食べられない
・給食で別のメニューになる
・誕生日会のお菓子が食べられない
・友達に理由を説明しなければならない
など、日常のさまざまな場面で寂しさや不安を感じることがあります。
大人から見れば小さなことに思えるかもしれません。
しかし、子どもにとって「みんなと同じ」ができないことは、大きな悩みになることがあります。
特に低学年の子どもは、
「どうして自分だけ食べられないの?」
「みんなと違うのは嫌だな」
と感じることがあります。
また、周囲に悪気がなくても、
「少しくらい大丈夫じゃない?」
「好き嫌いしているだけでしょ?」
と言われることで傷つくこともあります。
食物アレルギーは本人の努力で治せるものではありません。
そのため、周囲の理解と配慮がとても大切になります。
保護者の方にお願いしたいのは、「食べられないこと」よりも「できること」に目を向けることです。
例えば、
・食べられるおやつを一緒に探す
・代替メニューを工夫する
・家族みんなで楽しめる食事を考える
などの工夫によって、食事の時間は楽しいものになります。
また、お子さんが自分のアレルギーについて理解し、
「これは食べられません」
「アレルギーがあります」
と伝えられるようになることも大切です。
これは単に安全を守るだけではありません。
自分のことを正しく理解し、自信を持って伝える力につながります。
学校や学童保育でも、子どもたちが孤立しないよう配慮しながら支援を行っています。
周囲の大人が理解を示すことで、お子さんは安心して生活することができます。
食物アレルギーがあっても、その子らしさは何も変わりません。
大切なのは、「食べられないこと」ではなく、「安心して過ごせること」です。
周囲の温かい理解と支えが、子どもの心を守る大きな力になります。
ワンポイント
お子さんがアレルギーについての話しをしてくれたときは、まず気持ちを受け止めてあげましょう。
「それは嫌だったね」
「悲しかったね」
と共感してもらえるだけで、子どもの安心感は大きく変わります。
問題を解決する前に、気持ちに寄り添うことを大切にしてみてください。
参考文献・参考サイト
■ 厚生労働省 アレルギーポータル
■ 日本アレルギー学会
■ 日本小児アレルギー学会
■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み
■ 国立成育医療研究センター アレルギー情報
次回予告
第10回「アレルギーがあっても食事は楽しめる」~正しい知識と備えで広がる食の楽しみ~

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