第8回 エピペン®を知っていますか?
- yuinokainpo
- 6月11日
- 読了時間: 3分

第8回 エピペン®を知っていますか?
~もしもの時に命を守るための大切な備え~
食物アレルギーについて調べていると、「エピペン®」という言葉を見聞きすることがあります。
しかし、
「名前は知っているけれど詳しくは分からない」
「使う場面が想像できない」
という保護者の方も多いのではないでしょうか。
エピペン®は、アナフィラキシーが起こったときに使用する緊急補助治療薬です。
アドレナリンという薬が入っており、呼吸が苦しくなったり、血圧が下がったりする重いアレルギー症状の進行を抑える効果があります。
大切なのは、エピペン®はアレルギーを治す薬ではなく、命を守るための応急処置であるということです。
そのため、使用後は症状が落ち着いたように見えても、必ず医療機関を受診する必要があります。
エピペン®が処方されるのは、
・過去にアナフィラキシーを起こしたことがある
・重いアレルギー症状が予想される
などの場合です。
主治医が必要と判断した場合に処方されます。
保護者の方の中には、
「本当に使っていいのかな」
と迷う方もおられます。
しかし、アナフィラキシーが疑われる場合には、使用をためらわないことが重要です。
日本アレルギー学会や日本小児アレルギー学会でも、必要な場面では速やかな使用が推奨されています。
例えば、
・呼吸が苦しい
・咳が止まらない
・声がかすれる
・顔色が悪い
・ぐったりしている
・意識がもうろうとしている
といった症状が見られる場合は、速やかな対応が必要です。
また、学校や学童保育では、保護者や主治医と連携しながら緊急時の対応体制を整えています。
エピペン®を処方されている場合は、
・保管場所
・使用するタイミング
・連絡先
などを事前に共有しておくことが大切です。
さらに、お子さんが成長したら、自分自身でもエピペン®について理解を深めていくことが望ましいでしょう。
将来、自分で症状に気付き、周囲へ助けを求める力につながります。
エピペン®は、「怖い薬」ではありません。
むしろ、お子さんの命を守るための大切な安全装置です。
万が一のときに慌てないためにも、ご家族で使い方や対応方法を確認しておきましょう。
ワンポイント
エピペン®を処方されている場合は、有効期限を定期的に確認しましょう。
また、学校や学童保育、習い事などへ預ける場合は、保管場所や使用方法について関係者と共有しておくことが大切です。
「持っているだけ」ではなく、「必要なときに使える状態にしておく」ことが重要です。
参考文献・参考サイト
■ 厚生労働省 アレルギーポータル
■ 日本アレルギー学会
■ 日本小児アレルギー学会
■ エピペン®公式サイト
■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み
次回予告
第9回「アレルギーの子どもの心を守ろう」~食べられないつらさに寄り添うために~

コメント