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第7回 学校・学童・習い事への伝え方



第7回 学校・学童・習い事への伝え方

~子どもを守るために家庭と施設ができること~


 食物アレルギーのあるお子さんが安全に過ごすためには、ご家庭だけでなく、学校や学童保育、習い事など周囲の大人との連携が欠かせません。


 「一度伝えたから大丈夫」

と思っていても、職員の異動や担当者の変更などによって情報が十分に共有されていない場合もあります。


 お子さんの命を守るためにも、必要な情報は丁寧に伝えておくことが大切です。


 まず、伝えておきたい基本的な内容は次のとおりです。

 ・原因となる食品

 ・どの程度の摂取で症状が出るか

 ・これまでに起こった症状

 ・処方されている薬の有無

 ・エピペン®の処方状況

 ・緊急連絡先


 例えば、

 「卵アレルギーがあります」

だけではなく、

 「加熱した卵でも症状が出る」

 「少量でもじんましんが出る」

 「過去にアナフィラキシーを起こしたことがある」

など、具体的な情報を共有することが重要です。


 学校では、必要に応じて主治医が作成する「学校生活管理指導表」を活用しながら対応を行います。


 学校生活管理指導表とは、アレルギー疾患のある児童生徒が学校生活を安全に送るために、医師が作成する書類です。


 例えば、

 ・原因食品は何か

 ・給食で除去が必要な食品は何か

 ・アナフィラキシーの既往があるか

 ・運動や校外学習で注意することはあるか

 ・エピペン®を携帯しているか

などが記載されます。


 学校では、この内容をもとに教職員間で情報を共有し、給食対応や緊急時の対応体制を整えています。


 また、保護者・学校・主治医が共通の情報を確認できるため、「言った・言わない」の行き違いを防ぐ役割もあります。


 学童保育でも、申込時にアレルギーの有無や必要な配慮について確認することが一般的です。必要に応じて診断書や学校生活管理指導表の提出を求める場合もあります。


 例えば学童保育では、

 ・おやつの提供方法

 ・行事での飲食対応

 ・誤食防止のための情報共有

 ・緊急時の連絡体制

などについて確認を行います。


 大切なのは、「遠慮しないこと」です。


 保護者の中には、

 「迷惑をかけてしまうのではないか」

と心配される方もおられます。


 しかし、施設側にとって最も困るのは、必要な情報が伝わっていないことです。


 事前に十分な情報共有ができていれば、安全対策を講じることができます。


 また、お子さん自身が成長するにつれて、

 「これは食べられません」

 「アレルギーがあります」

と自分で伝える練習を少しずつ行うことも大切です。


 将来、中学生や高校生、社会人になったとき、自分自身の安全を守る力につながります。


 さらに、年度の変わり目や進級時には、改めて情報を確認することをおすすめします。


 症状が変化したり、食べられる食品が増えたりすることもあるため、最新の情報を共有することが重要です。


 食物アレルギーへの対応は、保護者だけで行うものではありません。


 家庭、学校、学童保育、習い事など、子どもに関わる大人が協力することで、より安全な環境をつくることができます。


 安心して毎日を過ごせるよう、日頃からの情報共有を大切にしていきましょう。



ワンポイント


 年度初めや新しい習い事を始めるときは、「アレルギーがあります」と伝えるだけでなく、緊急時の対応方法も一緒に確認しておくと安心です。


 特にエピペン®を処方されている場合は、保管場所や使用方法について関係者と共有しておきましょう。

 

 また、学校生活管理指導表は一度提出して終わりではありません。症状の変化や治療方針の変更があった場合は、学校や学童保育へ最新の情報を伝えるようにしましょう。



参考文献・参考サイト

■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み


■ 学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)


■ 厚生労働省 アレルギーポータル


■ 日本アレルギー学会


■ 日本小児アレルギー学会


■ 消費者庁 食物アレルギー表示制度



次回予告


第8回「エピペン®を知っていますか?」~もしもの時に命を守るための大切な備え~

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