top of page

第3回 アナフィラキシーってどんな状態?


第3回 アナフィラキシーってどんな状態?

~知っておきたい緊急時のサインと対応~


 食物アレルギーについて調べていると、「アナフィラキシー」という言葉を目にすることがあります。


 ニュースなどで取り上げられることもあり、「とても怖いもの」という印象を持つ方も多いかもしれません。


 確かにアナフィラキシーは命に関わる可能性のある重いアレルギー反応です。しかし、正しい知識を持っていれば、必要以上に恐れる必要はありません。


 アナフィラキシーとは、アレルギーの原因となる食べ物などを摂取した後に、複数の臓器で急激に症状が現れる状態をいいます。


 例えば、

 ・じんましんが広がる

 ・顔や唇が腫れる

 ・咳が止まらない

 ・ゼーゼーする

 ・腹痛や嘔吐が起こる

 ・顔色が悪くなる

 ・ぐったりする

などの症状が見られます。


 さらに重症化すると、

 ・呼吸が苦しくなる

 ・血圧が下がる

 ・意識がなくなる

といった状態になることがあります。


 これを「アナフィラキシーショック」と呼びます。


 アナフィラキシーは、原因となる食べ物を食べてから数分から30分程度で発症することが多いとされています。


 そのため、原因食品を食べた後は特に注意が必要です。


 また、食べた量が少ないからといって安心はできません。


 ナッツ類や落花生(ピーナッツ)などは、ごく少量でも強い症状を引き起こすことがあります。


 保護者の方に覚えておいていただきたいことは、「様子を見過ぎない」ことです。


 症状が軽そうに見えても、

 ・咳が続く

 ・声がかすれる

 ・顔色が悪い

 ・ぐったりしている

といった様子が見られる場合は、速やかに医療機関へ相談しましょう。


 また、アナフィラキシーの危険性があるお子さんには、医師から「エピペン®」という緊急補助治療薬が処方されることがあります。


 学校や学童保育では、保護者や主治医と連携しながら、緊急時の対応方法を事前に確認しています。


 アナフィラキシーは確かに重い症状ですが、多くの場合は事前の準備によって対応することができます。


 大切なのは、怖がることではなく、「症状を知り、早く気付き、適切に行動すること」です。


 家族や学校、学童保育が協力しながら、お子さんが安心して生活できる環境を整えていきましょう。



ワンポイント

 食物アレルギーの症状が出たときは、「いつ食べたか」を確認しておくことが大切です。


 医療機関を受診する際に、

 ・何を食べたか

 ・何時頃食べたか

 ・どのような症状が出たか

を伝えられると、診断や治療に役立ちます。


 スマートフォンのメモ機能などを活用するのもおすすめです。



参考文献・参考サイト


■ 厚生労働省 アレルギーポータル


■ 消費者庁 食物アレルギー表示制度


■ 日本アレルギー学会


■ 日本小児アレルギー学会


■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み


■ アレルギーの手引き2025(日本アレルギー学会)



次回予告


第4回「今増えているナッツアレルギー」~なぜ注目されているの?くるみ・ピーナッツとの上手な付き合い方~

コメント


bottom of page