第4回 今増えているナッツアレルギー
- yuinokainpo
- 6月7日
- 読了時間: 3分

第4回 今増えているナッツアレルギー
~なぜ注目されているの?くるみ・ピーナッツとの上手な付き合い方~
近年、食物アレルギーの中でも特に注目されているのが「ナッツアレルギー」です。
ニュースなどで、「ナッツを食べて重症化した」「学校でアレルギー事故が起きた」といった話題を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
ナッツ類には、
・くるみ
・カシューナッツ
・アーモンド
・マカダミアナッツ
・ピスタチオ
などがあります。
また、落花生(ピーナッツ)は木の実ではありませんが、ナッツ類と同様に重いアレルギー症状を起こしやすい食品として知られています。
近年、特に増加しているのが「くるみアレルギー」です。
消費者庁が実施している食物アレルギーに関する全国調査では、くるみによるアレルギー症例が年々増加していることが報告されています。
以前は、食物アレルギーによる健康被害の原因として鶏卵、牛乳、小麦が多くを占めていました。しかし近年では、くるみによるアレルギーが急増し、アナフィラキシーを含む重い症状を引き起こす事例も多く報告されるようになりました。
こうした状況を受け、2023年3月、国は食品表示基準を改正し、「くるみ」を表示が義務付けられる「特定原材料」に追加しました。
これは2008年に「えび」「かに」が追加されて以来の大きな見直しであり、くるみアレルギーへの注意が全国的に高まっていることを示しています。
なぜナッツアレルギーが注意されているのでしょうか。
その理由の一つは、少量でも強い症状が出る場合があることです。
例えば、
・クッキーに少し入っていた
・パンにトッピングされていた
・お菓子に粉末として含まれていた
といったごく少量でも症状が現れることがあります。
また、ナッツ類は健康食品として利用される機会が増えています。
最近では、
・グラノーラ
・シリアル
・パン
・焼き菓子
・チョコレート
・サラダ
・健康食品
など、さまざまな食品に使用されています。
そのため、知らないうちに口にしてしまう可能性もあります。
学校や学童保育では、おやつや行事で提供する食品の原材料を確認しながら安全管理を行っています。
ご家庭でも、初めて食べる食品については原材料表示を確認する習慣をつけることが大切です。
また、アレルギーがあるお子さんの場合は、
「これは食べても大丈夫?」
と、自分で確認する力を少しずつ身につけていくことも重要です。
将来、中学生や高校生になったとき、自分自身で安全を守る力につながります。
ナッツ類は栄養価が高く、健康によい食品です。
だからこそ、必要以上に怖がるのではなく、正しい知識を持って安全に付き合うことが大切です。
ワンポイント
ナッツアレルギーは「ナッツなら全部同じ」というわけではありません。
くるみには反応するけれどアーモンドは食べられる場合や、その逆の場合もあります。
自己判断で食べられる食品を増やしたり減らしたりせず、必ず主治医と相談しながら対応しましょう。
また、くるみは2023年に特定原材料へ追加されましたが、カシューナッツやアーモンドなどは現在も表示義務の対象ではありません。ナッツ類にアレルギーがある場合は、表示だけに頼らず原材料全体を確認する習慣をつけることが大切です。
参考文献・参考サイト
■ 厚生労働省 アレルギーポータル
■ 消費者庁 食物アレルギー表示制度
■ 消費者庁 「くるみ」の特定原材料追加について
■ 食品表示基準の一部改正について
■ 日本アレルギー学会
■ 日本小児アレルギー学会
■ 文部科学省 学校のアレルギー疾患に対する取り組み
次回予告
第5回「食品表示の見方を知ろう」~アレルギー表示を正しく読み取るポイント~

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