「熱中症から子どもを守る10のヒント」第9回|室内でも油断禁物!―家の中の熱中症対策
- yuinokainpo
- 7月1日
- 読了時間: 2分

第9回(全10回)
「今日は外に出なかったから安心」—そんなふうに思っていませんか? 実は、熱中症の多くが屋内でも発生しているというデータもあります。特に、子どもは夢中で遊んでいると、自分の暑さに気づきにくいため注意が必要です。
今回は、室内での熱中症のリスクと、その対策方法についてご紹介します。
室内熱中症が起こる主な場面
以下のような場面は、室内でも熱中症リスクが高くなる状況です:
エアコンを使っていない日中のリビング
西日が差し込む部屋での長時間の勉強や読書
就寝時にエアコンを切って寝ている場合
テレビゲームやタブレットに集中しているとき(汗をかいても水分補給しない)
また、室内の湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなります。
エアコンの使い方のポイント
エアコンの使用については、以下の点に気をつけましょう:
室温は28℃以下が目安(環境省推奨)
扇風機と併用して空気を循環させる
就寝時は適切な温度設定で継続運転も選択肢に
湿度を50〜60%以下に保つことで快適さが大きく変わります
「もったいないから冷房を我慢する」という考えが、命に関わるリスクにつながることもあると認識しておきましょう。
水分補給も忘れずに
涼しい室内でも無意識に汗はかいています。特に寝起きや入浴後などは脱水傾向になっていることが多いため、以下のタイミングでの水分補給をおすすめします:
起床時
食事前後
入浴後
就寝前
特に、就寝中の汗による脱水を防ぐには、寝る前のコップ1杯の水が有効です。
まとめ
「外出していないから安心」は禁物です。家の中こそ、油断せずに環境を整え、水分補給の声かけを欠かさないことが、子どもを守るカギです。次回はいよいよ最終回。親子で楽しく学べる「熱中症クイズ」をご紹介します。
参考文献(情報取得何れも2025年6月22日)
環境省「熱中症予防情報サイト」 https://www.wbgt.env.go.jp/
消費者庁「屋外・屋内にかかわらず、子どもの熱中症に注意しましょう!」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200528
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