「熱中症から子どもを守る10のヒント」第4回|服装で差がつく!―熱を逃がす工夫、できてる?
- yuinokainpo
- 6月26日
- 読了時間: 2分

第4回(全10回)
暑い日、登校する子どもたちの服装を見て「これで大丈夫かな?」と感じたことはありませんか? 実は、服装は熱中症のリスクを大きく左右します。今回は、子どもの体にやさしい夏の服装選びと、家庭でできる「熱をためこまない工夫」についてお伝えします。
服装で体温調節を助ける
子どもは体温が上がりやすく、汗をかいてもそれがうまく蒸発しないことがあります。そのため、服選びが非常に大切です。
以下の3点に注意して服を選ぶのがポイントです:
通気性がよい素材(綿や麻)を選ぶ
色は白や淡い色を選び、熱の吸収を抑える
着脱しやすい重ね着で体温調節をしやすくする
また、首元を開けて風を通すなど、見た目より「涼しさ優先」の考え方も必要です。
帽子は"かぶる"だけでなく"選ぶ"ことが大切
日差し対策として帽子をかぶることは基本ですが、素材や形によって涼しさは大きく変わります。特におすすめなのが:
通気孔やメッシュがある帽子
首の後ろまでカバーできる日よけ付きタイプ
つばが広く、顔全体を覆えるもの
さらに、ランドセルに入れておける冷感タオルやハンディ扇風機なども、体を冷やす補助になります。
家庭での対策グッズも活用
最近では市販の「冷感スプレー」や「接触冷感素材の肌着」も多く販売されています。ただし、肌が敏感な子には注意が必要なので、最初は短時間の使用から試してみてください。
また、「熱がこもりやすい子」や「汗をかきにくい子」には、保護者が意識して通気のよい服を選ぶことで、ぐっと快適に過ごせるようになります。
まとめ
服装は、毎日取り組める"熱中症予防"の第一歩です。「かわいい」「かっこいい」よりも、「涼しい」「快適」「動きやすい」が大切な季節です。次回は、「気温よりも危険な湿度と暑さ指数(WBGT)」についてご紹介します。
参考文献(情報取得何れも2025年6月22日)
環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」 https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php
消費者庁「子どもの熱中症対策を心がけましょう!」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20220608/
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