「熱中症から子どもを守る10のヒント」第5回|気温より湿度が危険!?―暑さ指数(WBGT)を知っていますか?
- yuinokainpo
- 6月27日
- 読了時間: 2分

第5回(全10回)
「今日は30℃を超えるから気をつけよう」と、天気予報を見て対策をしているご家庭も多いかもしれません。でも、本当に見るべきなのは"気温"ではなく"暑さ指数(WBGT)"です。
今回は、意外と知られていない「WBGT(湿球黒球温度)」と、それを使った熱中症予防についてご紹介します。
WBGTってなに?
WBGTとは、気温・湿度・輻射熱(太陽の照り返しなど)を総合的に評価した暑さの指標です。
この指数は、熱中症のリスクをより正確に予測するために作られたもので、たとえ気温がそこまで高くなくても「湿度が高い」とWBGTが高くなり、危険な状態になることがあります。
家庭でもWBGTをチェックしよう
現在では、スマートフォンの無料アプリや環境省のウェブサイトなどで、地域ごとのWBGTをリアルタイムで確認することができます。
たとえば、
「熱中症警戒アラート」アプリ
環境省の「熱中症予防情報サイト」https://www.wbgt.env.go.jp/
では、1時間ごとの暑さ指数を確認でき、外出や運動の判断に役立ちます。
子どもを守る「判断基準」に
環境省では、WBGTの数値によって行動の目安を示しています。例えば:
WBGTの数値 | 危険度 | 行動の目安 |
25〜28℃ | 警戒 | 積極的な休憩と水分補給 |
28〜31℃ | 厳重警戒 | 激しい運動は原則中止 |
31℃以上 | 危険 | 運動は原則中止 |
学校や学童でもこの指標を基に活動の制限がされることが多く、家庭でも参考にすることで安全度が上がります。
まとめ
気温だけでは測れない「暑さの危険」を見える化してくれるWBGTです。親としてできることは、「暑さを感覚で判断しない」ことです。次回は、外遊びの時間帯と場所を工夫する「安全な遊び方」についてお話しします。
参考文献(情報取得何れも2025年6月22日)
環境省「熱中症予防情報サイト」 https://www.wbgt.env.go.jp/
気象庁「熱中症に関する情報」 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/heat_alert.html
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