「熱中症から子どもを守る10のヒント」第2回|水分補給は「のどが渇く前に」―水筒の中身を見直そう!
- yuinokainpo
- 6月24日
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更新日:6月24日

第2回(全10回)
「ちゃんと水筒を持たせているから大丈夫」—そう思っていませんか? 実は、水筒を持っていても「いつ」「何を」「どれだけ飲むか」が適切でなければ、熱中症を防ぐには不十分な場合もあります。
特に小学生は、大人のように「喉が渇いた」と感じる前に体内の水分が不足しやすく、気づいた時にはすでに脱水が進んでいることも。今回は、水分補給のタイミングや水筒の中身の選び方について解説します。
のどが渇く前に飲む習慣を
水分補給のタイミングで大切なのは、「のどが渇いた」と思う前に、こまめに少量ずつ飲むことです。学童保育や学校では「10時・昼・15時」など、定時に声かけを行っている施設もあります。
家庭でも、「帰宅後すぐに1杯」「外出前に必ず飲む」など、ルール化することで自然と水分摂取の習慣が身につきます。
中身は何がいい?「水だけ」では足りないときも
水だけでは汗で失われた塩分が補給できず、熱中症予防には不十分なことがあります。
以下のような選び方がおすすめです:
シーン | 飲み物 | ポイント |
通常の学校生活 | 水・麦茶 | カフェインなしが◎。塩分補給は別に行う |
汗をかいた日(体育・外遊びなど) | スポーツドリンク(薄めたもの) | 糖分が多すぎないものを選ぶ |
長時間の外出・体調不良時 | 経口補水液 | 脱水症状が疑われるときに有効 |
最近では「塩分チャージタブレット」などのお菓子型の補助食品も市販されていますが、食事や飲料と合わせて上手に取り入れることが大切です。
保護者の声かけで変わる意識
子どもにとっては「遊び」や「勉強」に夢中になって水分を忘れることはよくあります。「水筒、減ってるかな?」「今日は暑かったからもう一杯飲もうか」など、日常の声かけが大きなサポートになります。
また、保護者が自分自身もこまめに水分補給する姿を見せることで、子どもは自然と「水を飲む」行動を真似るようになります。
まとめ
水筒を持たせるだけでなく、「どのタイミングで」「どんな飲み物を」「どのくらい飲むか」を意識することが、熱中症予防の第一歩です。次回は、体調管理の基礎となる「朝ごはんと熱中症の関係」についてお話しします。
参考文献(情報取得何れも2025年6月22日)
厚生労働省「熱中症関連情報(生活・家庭)」 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/prevent.html
日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」 https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html
大塚製薬「熱中症対策のポイント」 https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/heat-disorders/
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